【実例】チームマネジメントがうまくいく3つの人間関係

リーダーもメンバーも悩んでいる

本来リーダーとメンバーはともに力を合わせて課題を解決していく仲間ですが、 実際には、「メンバーが思うように動かない」「メンバー間でトラブルが発生する」などチーム内の人間関係に悩まされているリーダーは少なくありません。またリーダーによって振り回されメンバーが不満を抱えがちというチームもあるのではないでしょうか。

職場の人間関係にストレスを感じるビジネスパーソン

実際のデータでも仕事のストレスとして「職場の人間関係」をあげるビジネスパーソンは多くいます

出典:アデコ株式会社【アンケート調査レポート】あなたの仕事のストレスは何ですか?

企業の規模に関わらず「職場の人間関係」はビジネスパーソンにとってストレスの原因になっています。

 

出典:アデコ株式会社【アンケート調査レポート】あなたの仕事のストレスは何ですか?

実例に学ぶチームマネジメント

事業を前進させる上でメンバーと信頼関係をいかに作り上げていけばいいのかについては、多くのリーダーが試行錯誤する点ではないでしょうか。 試行錯誤するリーダーに向けて、ここで知人でもあるひとりの女性経営者の取り組みついてご紹介しようと思います。 彼女の経験則から導き出されたチームマネジメント方法は、「チームメンバーと良好な人間関係をどう築いていくのか」という課題に対し多くのヒントを与えてくれるはずです。

株式会社Tryfeの実例

ご紹介する経営者は株式会社Tryfe取締役境 美希氏。(文章内では、普段通り「美希さん」と記載します)パートナーであり代表取締役の田中健太郎氏とともに「100年後も誇れる仕事をしよう」を理念に掲げ事業を展開しています。

株式会社Tryfe取締役境美希氏

株式会社Tryfeの事業(2019年6月現在)

出典株式会社Tryfe

Webブランディング事業
起業家・アーティスト・スポーツ選手・作家など、「自分の名前で生きる人」の為のウェブブランディング

WEBブランディング出典株式会社Tryfe

 

ホテル事業
2017年7月22日に福岡志賀島にてHOTEL ZABaNをオープン出典HOTEL ZABaN

 

マルシェ事業
毎月第3日曜日に鳥飼八幡宮で「福マルシェ」を開催する。 2018年にスタートした福マルシェは、毎回1000人の来場客を迎え延べ来場数は1万人を超える。
出典福マルシェ

※以下ご紹介する内容、資料については 2019年6月24日に開催されたトークイベントから抜粋しています。

株式会社Tryfe式チームマネジメント:3つの人間関係

株式会社Tryfeは少数のコアメンバーで運営されています。(2019年6月現在_プロジェクトにより稼働メンバーは増減) 限られた人数ながら、複数プロジェクトを運営し拡大ができている背景には取締役である美希さんよるチームマネジメントが大きく影響しています。 美希さんのチームマネジメントは、彼女が経験則から導き出したもの。以下つの「人間関係」がキーワードになっています。

  • タテの人間関係=トップと現場リーダーの信頼関係をつくりあげる
  • ヨコの人間関係=リーダー同士の信頼関係をつくりあげる
  • ナナメの人間関係=ロールモデルや先輩経営者との信頼関係を作り上げる

この3つの信頼関係が積み重なったことで、株式会社Tryfeは少ないコアメンバーで事業展開ができたといっても過言ではないのです。

タテの人間関係:たったひとりと信頼を築く

いくら優秀なリーダーでも、たったひとりで現状を打破しゴールを達成させるのは至難の技。プロジェクトを進めていく上で重要なのは、トップと現場リーダー(ナンバー2)との信頼関係です。美希さんのリーダとしてのスタンスは、「1人目のフォロワーが一人の変人をリーダーにする※」というもの。

※起業家デレク・シヴァーズ氏の2010年TEDスピーチ 「社会運動はどうやって起こすか (How to start a movement」の内容。スピーチでは最初に事を起こした人が評価されがちな中でその人をリーダーに仕立てた最初のフォロワーをもっと高く評価するべきと説く。

出典:© TED Conferences

今では毎回1000人の来場客を誇る「福マルシェ」も実は企画が動いたのは開催日のわずか3ヶ月前(!!) トップである美希さんの想いに動かされたコアメンバーのひとりが最初のフォロワーになったことで一気にプロジェクトが前進していったといいます。

出典:6月24日イベント資料より

美希さんはことあるごとに、このフォロワーとなったメンバーに「リーダーひとりでは、チームにはなれない。あなたがいるからチームになることができた」伝え続けたといいます。福マルシェが立ち上がり回を重ねる中で、現場リーダーとなり課題を乗り越えていくメンバーをそばでフォローし続けた美希さん。 絶対にできると信じつづけたことで、2人の間には、強固な信頼関係を築きあげることができました。 トップと現場リーダー間で強固な信頼関係ができるとトラブルそのものが発生しなくなっていったといいます。 未知の世界は誰にとっても恐怖ととなりあわせです。しかし信頼され成功体験を積むことで人は成長していくのではないでしょうか。リーダーとしてどこまで委ね、どこをサポートするのかさじ加減が難しいところかもしれません。

ヨコの人間関係:

美希さんが短期間で事業を展開スケールできた背景には、パートナーである代表田中健太郎氏との信頼関係が大きく影響してます。夫婦経営は、一般的には、「経営者であるパートナーをもう一方がささえる」パターンが多いかもしれません。美希さん夫婦はそれぞれのVISIONの合致する点を探し事業をおこし、特性をいかして事業を軌道に乗せていきます

例:ホテル事業
ホテルをつくりたい!(美希さんの思い)×日本の地方を元気にしたい!(田中さんの思い)
=志賀島でホテル(HOTEL ZABaN

そんな2人の夫婦経営にはコツがあると美希さんはいいます。一つ目は、すべて卓上にあげること。プライベート仕事両方の問題をすべて、卓上にあげ共通の課題として話し合いし解決していくこと。二つ目は弱みと弱みを客観的に見極め、役割分担を決めていくこと。この2点を大切にして経営を進めてきたといいます。

二人の結婚式でのワンシーン

二人の結婚式でのワンシーン

 

問題を抱え込まずに、問題をすべて洗い出し話し合うことは、なかなかできないリーダーは多いのではないでしょうか。またリーダーであっても、すべてが完璧でななく必ず強み弱みがあります。それを客観的にフィードバックし補ってくれる人と信頼関係をつくりあげることが現状を打破する力になっていきます

ナナメの関係:視座をあげ導いてくれる存在

美希さんは、チームマネジメントをする際にタテの信頼関係を強く意識したと言います。 美希さんはチームをつくる際に、ロールモデルとなる多くの先輩経営者を通じて「ナンバー2を大切にしているチームはうまくいく」と知ったといいます。自身もナンバー2との関係を重視したことで現場との意識のギャップを埋めトラブルを未然に防ぐことができています。また美希さん自身が現状維持バイアスに陥った際には、冷静に指摘する先輩経営者によってより大きな挑戦ができたといいます。 チーム内部で発生している問題や解決の糸口は、チームの中にいると見えなくなることがあります。そんな時、視座を引き上げてくれるナナメの存在は非常に重要です。利害関係ない先人の存在はリーダーにとって袋小路から抜け出すきっかけを与えてくれるはずです。

出典:6月24日イベント資料より

リーダーの3つの役割

最後に、美希さんが経験から見出したリーダーの3つの役割についてご紹介します。

  1. 決めること
  2. 無茶振り
  3. 諦めないこと

決めること

リーダーは、経営目標や各指標(KGI、KPI、KDI)を決定することはもちろん(わかりやすい)行動指針と価値観を決めていくことが大切です。「このチームはどんな価値観を大切にするのか」というチームの指針を決めメンバーに伝えていく役割があります。

無茶振り

相手の可能性を信じ、本人に背伸びさせプロジェクトを任せていくこと。任せることと放任は全く別物です。本人が課題を乗り越えらえるように徹底してサポーターにまわりこともリーダーの役割です。

諦めないこと

株式会社Tryfeでは、「うちのチームは諦めない」が共通言語になっているといいます。リーダーは志を貫くことで、内部から自然と共通の価値観が生まれていきます

ご紹介した3つの役割は、すでにリーダーとしてチームを率いる方にとっては一見当たり前のように聞こえるかもしれません。しかし、この3つをやりきっているリーダーはごくわずかなのではないでしょうか。チームマネジメントに近道はありませんが、試行錯誤して掴んだ信頼関係は誰にも奪うことはできません

福マルシェ運営メンバー 出典:福マルシェ公式サイト

 

まとめ

事業を前進させる上でメンバーと信頼関係をいかに作り上げていけばいいのか、正解はありません。信頼関係と安心の土台がなければ、優秀なメンバーが揃い、組織の仕組み化を進めても、成果は頭打ちになりるでしょう。 今までのやり方では答えがでないとき、今の自身の枠をこえること、誰にとっても恐怖を伴います。 そんなときは株式会社Tryfe のように「タテ・ヨコ・ナナメ」の力を使うことで現状を打破してみてはいかがでしょうか