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経営者の問題解決力:小さなチームのトラブル解決について

今までのやり方で問題が解決できなくなったら

事業を継続していると、ある時点から自力で解決することが難しくなる瞬間があります。

・今までのやり方では新規獲得が難しくなってきた
・他社の成功事例を真似しても効果がでない
・人を増やしても現場の問題が解決しない
・マネジメントまで手がまわらない

こういった問題がでてきたら自力解決が難しくなっている証拠です。

なぜうまくいかなくなるのか、その理由とは

なぜ「今までうまくいっていた方法が通じない」そんなことが起きてしまうのでしょうか。それは問題の要因が複雑になったからなのです。これまでは「問題A」が発生した際、その要因になるのは「要因1」といったシンプルな状態でした。問題を解決するには(問題の要因である)「要因1」を様々な手段によって解決していけばいいだけでした。

<イメージ>
今までは目の前に敵(問題)がいて、素手でも銃でもナイフでもなんでもいい(さまざまな手段)からとにかく倒せばいいだけの状態です。極論、倒し続ける体力さえあればどうにかなります。この時期はある意味、経験則や勘だけでも行動力があれば問題に対処できます。

現在は「問題A」が発生した際、その要因なるものが「要因1,2,3,4・・・・・」と複数になっています。さらに、やっかいなことに、要因同士は癒着し絡み合っています。

<イメージ>
現在は、敵(問題)は目の前ではなく1Kmも先にいます。しかもその敵の右手の中にある宝物を奪わなければいけないような状態です。今までの「素手でも銃でもナイフでもなんでもいから数を打って倒す」という方法は通じません。経験則や勘だけでは対応できない問題が発生します。

複雑になっているのは事業ステージが変化した証拠

「問題A=要因1」というシンプルな状態から、「問題A=要因1,2,3,4・・・・・」と複雑になるのは事業のステージが変わったからなのです。事業ステージが成長し変化すると、ひとつの事象でも複数の要因が関係するため経験や勘だけでは問題の解決が難しくなります。問題を解決していくには、要因ごとの関係を考慮しながら優先順位をつけて対応していかなければいいけません。この時期に解決策をがむしゃらに実行してしまうと、(根本的な課題解決にならないため)結果として無駄な労力と悩みが増えてしまう負のループにはまってしまうこともあります。

<イメージ>
顧客がまだいない時期ならば、問題(=売上があがらない)の要因はシンプルに「新規客がいないから」で説明がつきます。この時期は新規獲得のために思いつく施策をすべて実行していきます。(※実際には販促戦略が必要です)しかしサービスしっかり立ち上がり、ユーザーもつきスタッフもいる。このように事業のステージが変化すると、問題(=売上があがらない)の要因は「新規客がいない」だけではありません。「サービス内容/商品設計・カスタマー対応・業務フロー・人員配置」など多岐に渡る問題が絡み合うようになります。

問題の原因が増えるとなぜ解決できなくなるのか

今まで自力で問題解決できていたのに、要因が複雑になるとなぜ解決できなくなるのか。それは、問題の本質が見抜けなくなるためです。今までは、「問題A=要因1」というシンプルな構図のため、要因1に対して対策を打っていれば問題が解決できていました。

<イメージ>転んで膝から血がでてしまったら(=問題A)血が出ているすり傷(=要因1)に対して、消毒をして絆創膏をはれば(=対策)あとは自然と治癒(=解決)してきます。

しかし「問題A=要因1,2,3,4・・・・・」と複雑になった場合は、問題の分解が必要になります。分解した上で、本質的な問題を特定しに対策を打ちます。(分解をしなければ、問題の本質を見失ったまま場当たり的な対処になります)要因が複雑になっている場合は、問題を分解し(問題の)本質を特定することが必要になります。

<イメージ>転んでもいないのに足に強い痛みがでてきてしまったら(=問題A)外傷はないか・骨や筋肉に異常はないか・細菌がはいっていないか・生活習慣の影響はないか・内臓に疾患がないか(=要因1,2,3,4・・)など痛みの要因となるものを洗い出す必要があります。医師による診察等により原因を見つけていく(=分解した上で、本質的な問題を特定)。その上で適切な治療(=対策を打つ)を行います。痛みを気合いで抑え自己判断で放置していると生死に関わることにもなりかねません。

実は問題の質も変化している

さらに、現在は発生している問題のレベルも難易度があがっていきます。問題の難易度があがるにつれ、問題解決のための知識や経験値も高いレベルが求められるようになります。問題が複雑になり、難易度も高くなるため自分達の力だけで問題に対処できないケースも発生します。問題のレベルと問題解決スキル関係性は以下のようなイメージになります。

  • 難易度レベル1〜2:「問題A=要因1」のようにシンプルで、問題のレベルも高くない。そのため本やインターネットで調べ実践すれば解決できる。
  • 難易度レベル3〜4:「問題A=要因1,2,3,4・・」のように複雑化しているが、問題のレベルは高くない。経験則や勘に頼り、行動力があれば解決することもできる。
  • 難易度レベル5〜9:「問題A=要因1,2,3,4・・」のように複雑化している。さらにひとつひとつの問題のレベルが高くなる。解決するには、経験則や勘では対処できない。特定分野の勉強や実行する人材が必要になる。自力での解決が難しくなり、知識や経験則をもった専門家に依頼することもある。(専門家と共通言語が必要になるため、専門外の領域でも勉強して基礎的な知識を身につけることが求められる。)
  • 難易度レベル10:「問題A=要因1,2,3,4・・」のように複雑化。さらに問題はプロにしか対処できないレベルになる。自力での解決はほぼ不可能で、領域に特化し実務経験も豊富なプロフェッショナルに解決を委ねる方が懸命。※どんなに優れた経営者であっても、すべての領域の専門知識と実務経験を持ち合わせることはほぼ不可能です。

小さなチームの問題は、どうすれば解決できるのか

要因が複雑になり、難易度があがる問題を解決していくには、経験や勘・表面的な知識のインプットでは対処できません。またどのタイミングでどんな問題が発生するのかは予測がつかないため、事前に特定の知識や経験値を身につけておくことは難しくなります。大事なことは、今後どんな問題が出現しても常に正しい判断でスピーディーに解決できる能力を身につけることです。

今身につけるべき問題解決のやり方とは

どんな問題が出現しても常に正しい判断でスピーディーに解決するためにはどうすればいいのでしょうか。それは問題解決を以下の5つのステップですすめることがキーになります。

STEP.1
1現状分析
問題にぶつかった時に、いきなり対策を実行したり勘や経験則に頼るのではなく、現在の状況を整理し分析していきます。
STEP.2
課題抽出
次に表面的な問題と根本的な課題を見極めていきます。それぞれの問題の関係性を紐解き、根本課題を特定できるかどうかがポイントになります。
STEP.3
解決策検討
特定できた「根本課題」を解決するための対策を洗い出していきます。専門家の知見も頼りながら対策をできる限り洗い出します。洗い出した対策を現実的に実行可能かどうかを検討していきます。
STEP.4
実行
優先順位の高い対策から実行していきます。やみくもに施策を実行するのではなく、定量訂正データに基づいて進めていきます。
STEP.5
振り返り
すべての施策が完了したら成果を評価していきます。5つのステップはどれも細かくやり切ることが重要です。

課題解決のプロセスを進めてく際には、ひとつひとつのプロセスを精度高く実行していく必要があります。具体的にどのくらいの精度で進めていくべきなのかを把握していなければ、問題解決まで辿り着けません。(例えばカレーをつくる場合、カレーが仕上がるまでに「どんなカレーを作るか決める・材料を買う・材料を切る・材料を炒める・煮る・ルーを入れる・盛り付ける」というプロセスが必要になります。カレーの作り方=プロセスを知っていても、「カレーにあわない材料を買う・材料が適切なサイズでカットされていない・材料に火が通るまで炒めない・しっかり煮込まない・雑に盛り付ける」など精度が甘い状態ではおいしいカレーはできません。)

 

リーダーは正しい判断をスピーディーにできるように

難易度があがる想定外の問題に対処するには、特定のスキルやノウハウだけでは太刀打ちできません。問題によっては、より専門的な知識と実務経験がなければ、対策案さえ思いつくことも難しいものも発生します。重要なことは、解決プロセスを制度高く何度も繰り返し、問題解決のやり方を身につけることです。初めていく場所には、迷ったり地図を確認したり人に道を聞いたりしながら目的地にたどり着きますが、通い慣れた自宅への道であればスマホを見ながらでもスムーズにたどり着きますよね。それと同じように「問題解決のやり方」さえ身につけていれば、常に正しい判断でスピーディーに前進できるようになるのです。

しかし現実には、日々業務に対応しながら「解決プロセス」を自力で精度高くやりきることはとても困難です。かといって問題を放置しておくわけにはいきません。弊社では、発生している問題を解決しながら「問題解決のやり方」を身につけ正しい判断をスピーディーにできるようになるまでを各社にあわせサポートしています。「今までのやり方では新規獲得が難しくなってきた・他社の成功事例を真似しても効果がでない・人を増やしても現場の問題が解決しない・マネジメントまで手がまわらない」といった課題感がある際は、ぜひご相談ください。

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