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業務に追われたら、チェックしたいポイント

本記事は、過去配信ニュースレター内容を一部編集したものになっております。

同時進行は2つ、タスクは7つが限界

デスクに向かうたびに「今日もやることが山積みだ」と感じていたら、無視していい問題まで解決しなければ思い込んでいるせいかもしれません。

リーダー

目の前の業務に追われ、仕事に追われている

 

脳科学的に人間の脳は、

MEMO
・2つまでは同時処理できるが、3つは無理
(出典:サイエンス 2010年4月16日
・タスク量は7つ前後が限界
(出典:PRESIDENT 2018年7月16日号/脳科学者池谷裕二氏

と言われています。つまり構造的に人はタスク量が7つを超えると忙しいと感じるようになっていると言えます。

しかし実際の仕事のシーンでは、タスクは気がつかないうちに増えていきます。


・チャットをチェックしていたら
・未返信のメールを思い出す。
・メンバーから相談したいと声がかかる
・来週の準備をしないといけない
・売上の進捗をチェックしたい・・・etc

このように、仕事を開始して数分でタスク量は一気に7つを超えてしまうこともあります。さらにプライベートの細かいタスクも含めると、瞬殺で7つの限界を超えてしまうのではないでしょうか。この状態を放置していたら、つねに「問題が山積みモード」から抜け出せなくなります。

スピードよりも根底の問題を見つける

ビジネスシーンにおける多くの問題は、一見バラバラのように見えますが、丁寧に紐解いていくと、つながっています。根底にある問題が、次の問題を引き起こしていることがほとんどです。

 

例えば、

1:問題の根底
業務が仕事が属人化している

1によって引き起こされる問題:
A担当者が休んだり離職すると情報がわからなくなってしまう
B新メンバーが入ると適切に教えることができず放置してしまう
C担当ごとにやり方が異なり混乱する

Aによって引き起こされる問題
AA関係者、顧客への連絡が遅れ、クレームが発生

BBメンバーの作業が遅れ残業でカバーすることに
CC社内にノウハウがたまらない、またはノウハウが流出する
・・・・・

このように、ひとつの問題からドミノ倒しのように問題が膨らんでいきます。

 

忙しい状態になると、根底の問題を探るよりも末端の問題(図の「AA、BB,CC・・・」)を処理することに必死になります。

しかし、冒頭で伝えたように脳の限界はタスクは7つ。これでは、脳みその容量(メモリ)はすぐに限界をむかえ、処理スピードも落ちていきます。脳みその容量を一気に増やすことはできませんし時間は1日24時間しかありません。処理するスピードをあげるよりも根っこの問題を見つけること力を注いだ方が成果があがります。

 

根本問題を特定するポイント

根底の問題を見つけるには、ある程度の経験値が必要になります。

・タスクの処理をはじめるという癖をやめる
・タスクの目的を確認する

この2つを癖づけると、末端のタスクに振り回されなくなります。

(「何の目的でやるのか。何が解決するのか」と確認する癖をつけると無駄な作業が減らせます。ちなみに、プライベートでも「目的なに?」作戦を多用すると相手に確実に嫌われます。取り扱いには注意してしてください。)

人は、同時処理は2つが限界・メモリは7つが限界であることを頭の片隅にいれておき末端の問題よりも根本問題を特定する思考をもつこと。これが事業の質をあげる大事なポイントです。

※問題の特定について知りたい方は、こちらの本もご参考ください。
イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」