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チーム運営を失敗するリーダーと成功するリーダーの違い

本記事は、過去配信ニュースレター内容を一部編集したものになっております。

チームの立ち上げ期は、

リーダー

チーム運営が軌道にのらないまま失敗してしまうリーダー

リーダー

チーム運営をスムーズに軌道にのせ成功するリーダー

この2つに大きくにわかれます。前提条件が異なるため、失敗の原因をたったひとつには絞ることはできません。ただし、リーダー自身が(自分と同じくらいの能力と経験値を持った)自分のコピーをつくろうとすると、早い段階で行き詰まります

※さらに(リーダーが)「自分のやり方で推進したい」「常に自分の力を実感していたい」といった欲求を、無意識にもっているとメンバーとのコミュニケーションがぎくしゃくしていきます。

 

チーム運営に正解はありません。しかしチームの運営を軌道に乗せたいのなら、リーダーは(チームの総合力は)足し算ではなく掛け算であると強く意識することをおすすめします。リーダーは経験値もスキルもメンバーより豊富にもっていることがあります。しかし、たったひとりのリーダーが100%の力をだしてもメンバーが力を発揮できなければ、チームの総合力を引き上げることはできません。

例)3人のチームの場合
※わかりやすくするためひとりの持つ力を0〜10で表しています。

優秀なリーダーが牽引。しかし、メンバーが能力を発揮していないケース

10(リーダーの力)×0(メンバーの力)×0(メンバーの力)
=0(チームの総合力)

※上記は非常に極端ですが、リーダーが獅子奮迅の頑張りで推進してもメンバーが活かされないとチームの総合力は「0」のままになります。

 

リーダーの力は普通。しかし、メンバーがしっかり能力を発揮しているケース

5(リーダーの力)×5(メンバーの力)×5(メンバーの力)
=125(チームの総合力)

※リーダーの出す力は5でもいい。その代わりメンバーにも少し頑張ってもらうと、総合力は「125」まで引き上げることができる。

 

リーダーが全部を背負うのではなく、メンバーの特性を理解して仕事振り分けた方が得策です。また10人以下チームの場合は、人的リソースに制限がかかるため、メンバーという素材を歪めないことが重要になります

 

素材を歪めずに生かすとは、例えば以下のように考えてみることを指します。


STEP.1
リーダーがいる
リーダーが米(こめ)だとします。

STEP.2
メンバー1
そこにメンバーが加わります。ひとりめのメンバー高級そうな塩
STEP.3
メンバー2

ふたりめのメンバー肉厚なしゃけの切り身

STEP.4
3つが揃うと
米、塩、しゃけがあるなら、最強のシャケおにぎり(=最強のチーム)ができる可能性があります。

 

しかし現実には、いきなり最高のシャケおにぎりになることはほとんどありません。

・お米が柔らかすぎることだってあるし
・謎の塩だったり
・シャケは身がパサパサで量も少ない
・さらに海苔をつけようとしたら、間違ってわかめとってきちゃった
ということが発生します。

(揃ったメンバーを眺めながら)理想のチームとは全然違う!と焦っても

・高級塩として産地を偽造することはできないし
・シャケに鮮魚に戻ってやりなおせというのは難しい
・わかめを眺めても海苔にはなりません

しかしこの状態で、シャケおにぎりへのこだわりは一旦おいておき

!!

「シャケ入りのおかゆ+塩味のきいたわかめスープ」(=素材を生かしたチーム)というのもありじゃないのか?
と頭を切り替えることができたら最高の朝食(=あたらしい理想のチーム)になるかもしれません。

 

こだわりいっぱい理想のチームを目指し素材あつめに必死になるよりも、「目標を達成するために今の素材でどうやって勝つのか」切り替えた方がはるかに現実的です。

 

・自分の特性は何か
・どう生かすべきか
・その上で今チームに必要なスキルは何か

これを見極める力をリーダーは身につける必要があります。

※リーダーが自分をパンだと思いこみ、高級いちごジャムと高級はちみつを集めてきたものの実は白米でした!!なんてことになったら大事件です。ほかほかの白米に(いくら高級だったとしても)ジャムとはちみつをかけて食べるのはホラーです。

チーム運営は足し算ではなく掛け算です。完璧なリーダーになることよりも、自分の特性を理解し、手元にある素材をフルに活用することに時間と労力をさくことをおすすめします。

 

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