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メンバーとの1on1ミーティングでやってはいけないこと

 

メンバーとの1on1ミーティング(上司と部下の1対1の対話。シリコンバレーで実施されていたものをヤフー等が取り入れたことで日本での認知が広がる)を取り入れているリーダーも多いかもしれません。コロナの影響でリモートワークが普及したことにより対話(や面談)の重要性を認識している方も多いはずです。1on1ミーティングは、短いサイクル(月に1回30分程度)で定期的に開催する点、内容が人事評価面談以外のテーマも取り合う点が特徴的です。ただし、実際には1on1ミーティングを効果的に実施できているチームは少ないと言えます。

以下は1on1ミーティングがうまく実施できていない例になります。

上司が一方的に話している
仕事に対するフィードバックが中心
気がつくと説教や自身の武勇伝を話している
何度も1on1ミーティングをしているが部下の家族関係やプライベート情報は何も知らない
上司の期待ばかり伝え本人のキャリアについては話していない

ひとつでも自身のチームを振り返った時に該当するものがあれば見直しを検討してみてください。

1on1で確認する3つのテーマ

本来、1on1ミーティングは以下の3つのテーマを確認していきます。

1. コンディションの確認:心身の負担を抱えていないか、プライベート環境の変化で今までの働き方が難しくなっていないかなど、パフォーマンスを阻害する要因が発生していないかを確認.。

2. パフォーマンスのレビュー:求めるアウトプットができているか、パフォーマンスは本人の認識とずれはないか等を確認

3. キャリア支援:今後どんな経験を積みたいか、ライフステージの変化に合わせてどんな働き方をしたいのか等を確認。

ですが現実的には30分などの限られた時間の中で、この3つテーマを全て取りあつかうのは困難です。ですからテーマを絞る、フォーマットを作成し事前に当事者に記入してもらうなど工夫が必要になります。

1on1ミーティングで効果を出すために重要なこと

1on1ミーティングを効果のあるものにするには、何よりも「信頼関係の構築」が重要です。信頼関係ができない中でパフォーマンスのレビューを行うと相手が、1on1ミーティングが評価される場所だと思い込み人事評価面談となんら変わらないものになります。1on1ミーティングが形だけになっていると感じている場合は、まずは部下やメンバーが抱えている不安や状況の変化を聞いてみるところからスタートしてみてください。特に10人以下チームの場合は、特にメンバーのプライベートに変化があった際は、働く環境に違和感がないかを確認してみてください。結婚、妊活(不妊治療)、妊娠、出産、介護、(自身や家族の)病気や治療など今までのスケジュールで業務を対応することが難しいケースもあります。特に妊活(不妊治療)、妊娠、出産、介護、治療は当事者のパフォーマンスに大きな変化が起きます。こういったイベントでは、以下3つの負荷が当事者にのしかかります。

経済的な負荷(検査代、治療代、通院費用)
心理的な負荷(どのくらい頑張れば結果につながるのか把握しにくい、気軽に相談できない)
社会的な負荷(通院には仕事の調整が必須。職場の理解、パートナーの協力が不可欠)当事者は、変化に対応するのに必死で3つの負荷をどう軽減していけばいいのか整理できていないこともあります。

10人以下チームの場合は、会社の制度として整備が追いついていないケースも多く、当事者が孤立しやすくなります。解決ができなくても、仕事場に自身の状況を理解してくれる仲間や上司がいるだけで、心は軽くなります。メンバーにパフォーマンスを上げて欲しい、そう願うならまずはパフォーマンスに集中できる環境を一緒につくってみてはいかがでしょうか。