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【活用事例/小売】伝統の味を残したい、戦略を身につけて販路を広げる

【活用事例/小売】

導入サービス(一部)

・年間施策立案と運用
・売上シュミレーション表の導入
・販売戦略立案と運用

顧客プロフィール

しょうゆ娘 三宅芙沙子様

岡山の歴史ある醤油屋に生まれる。秋田大学工学資源学部土木環境工学科卒。在学中にリノベーションによるまちづくりや地域活性化について興味を持つ。システムエンジニアとして就職するがハードワークによるストレスで退職。その後、美容業界へ転職。充実した日々を送るが、祖父母を相次いで亡くしたことで家業である醤油屋を手伝いたい気持ちが大きくなる。試行錯誤し「しょうゆ娘」として活動をスタート。実店舗は持たずマルシェ・イベント出店・店舗への卸を行い販路を拡大している。

サービス活用期間 2020年6月〜現在

BEFORE:活用前

「家業を守りたい」という強い想いがありながらも、手探りで販路を広げていた。手売り販売からスタートしマルシェやイベントへの出店、通販、SNSでの発信とできることはやってみるものの次第に空回りしているような感覚になる。

AFTER:活用後

データ分析、顧客分析もとに販売戦略を立てることができるようになる。自身の妊娠出産を経て、仕事の進め方も変化。自分が得意なことを伸ばしながら、専門外の分野は任せるようになる。リスクヘッジをしながら事業を推進することで、仕事と育児をトレードオフしない方法を見つける。

顧客インタビュー

※以下活用内容は2023年11月時点のものです。

家業を守りたい、強い想いがあっても広げる方法がわからなかった

(家業である丸米醤油は、岡山倉敷で156年の歴史ある醤油蔵。次女として、長年愛されてきた丸米醤油を広げるため、東京を中心に販売活動をしてきた三宅様。サービスの導入時はどんな状態でしたか)

次女である私は、地元岡山でしか流通していない「丸米醤油」を広げようと、商店街で手売りからスタートし、マルシェやイベントに出店していました。通販もスタートしたり「しょうゆ娘」として活動をSNSで発信したりと手探りで色々な販売方法を試していました。家業を守りたいという強い想いはあっても、実際にできることには限界があり悩んでいました。いっそのこと家業から離れて「しょうゆ娘」として、コンシェルジュのように醤油業界全体を盛り上げるような活動を新しくするのもいいのかなと考えることもありました。ですが、ご相談した際に(今は新しいことをするよりも)「しょうゆ娘」を始めて出会ったお客様や取引先を大切にしながら、活動を広げていく方がいいと提案いただいたことで視野が変わりました。今できることを積み重ねることが、遠回りのようで一番近道なのかもしれないと感じました。

データ分析と戦略ができるようになり、焦りと気持ちの空回りがなくなった

(サービスを導入し、まずはじめに実施したことは現状のデータ分析でした。今まで経験則でおこなっていたことを定量的に分析し、販促戦略を作り上げていきました。その過程で印象に残っていることはありますか。)

ひとりで奮闘していた時期は、とにかく私の頑張りをみてもらうしか方法はないと思いブログやSNSでの発信をしていました。ありがたいことに徐々に応援してくださる方や丸米醤油のファンになってくださる方もいらっしゃいました。ですが、当時は戦略がなかったので色々な方法を試して空回りしていたような気がします。サポートいただく前も、自分なりに勉強しナーチャリング設計・ファネル分析・ペルソナ設定など(マーケティングにおける)必要な単語やその意味は理解していました。ですが、今思うと、知識をどう実践に落とし込めばいいのかわかっていませんでした。

サポートをいただく中で、どういう視点で顧客のリサーチをすればいいのか、他サービスをどう分析すればいいのか、「戦略の立て方の基本」を掴むことができました。集めた顧客情報や販売情報をもとに(マルシェやイベントといった直接販売において)POPやセールストークをどう改善すればいいのか明確になりました。頑張れば、売上もアップし購入単価があがったりと成果として形になることもわかり「前に進めている」という実感が強くなりました。

結婚、出産を経て変化した仕事の進め方

(プライベートでは22年4月に入籍、11月に第一子をご出産とライフステージが大きく変化しました。事業との向き合い方は変わりましたか。)

私の妊娠をお伝えした時に、「出産育児を中心にして、事業の進め方を見直していきましょう」とご提案いただけたのはとても安心しました。仕事と育児をトレードオフしない方法を一緒に模索してくれとても心強かったです。育児をすることが私の夢だったので、子供が生まれて大変なことも多いですが、毎日楽しくてたまりません。同時に仕事との向き合い方は大きく変わりました。独身の頃は(事業で発生するタスクは)自分で実行すれば、コストの節約になるし自分のスキルも増えると思いとにかく頑張っていました。ですが、子供が生まれてからは、コストをはらってでも得意な人に任せることの大切さに気がつきました。自分が得意なことを伸ばしながら、リスクヘッジをしながら事業を推進するには何をすべきなのか。アウトソーシング方法なども検討しながら、子供との時間を犠牲することなく活動を続けることができています。

子供の成長と丸米醤油の未来

(お子さんが生まれてから、家業である丸米醤油への想いに変化はありましたか。

子供が生まれたことで、丸米醤油を守ることが日本の食文化を守ることになると強く意識するようになりました。今まではある意味「自分と自分の周りの幸せ」くらいしか考えていませんでしたが、自分が今どんなアクションをすることが子供にとっていい未来を残すことにつながるのかを意識するようになりました。利益を上げるための仕組みだけを残すのではなく、丸米醤油が残っていることで未来はどうなるのかという視点が生まれました。「自力で頑張り売上や利益をどうあげるのか」という視点しかなかったのが「世の中に貢献したい、丸米醤油ができることは何か」ということを真剣に考えるようになりました。

子供を産む前は「自分ひとりの能力を高めて、自分ができることを増やす」というやり方でしたが、子供が生まれたことで「自分ができることは少ない、だからこそ周りの人に協力してもらえばいい」と考え方もガラッと変わりました。サポートの中で、マーケティングなど信頼できるパートナーもご紹介いただき、24年に向けてイベントなど企画を仕込んでいます。認知の拡大にむけて活動の幅を広げていく予定です。多くの方に丸米醤油を手にしていただける機会を増やしていけるように、これからも頑張っていきます。