新しいチームに入れば、前任者や先輩から業務について教えてもらう機会がありますが、経営のやり方については、誰も何も教えてくれません。組織をどうマネジメントしていけばいいのか絶対的な正解は現場には用意されていません。そんな孤立状態の時は、先人たちの知識と経験をまとめてくれた本に頼ってみるのもおすすめです。
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組織において最も大事なことを知る!おすすめ本
まずご紹介したいのは、こちらの一冊。「心理的安全性のつくりかた(著者:石井遼介氏)」 Googleの調査で注目されるようになった心理的安全性。解説記事や解説本が数多くある中で、個人的には最もわかりやすい内容でした。
どうすればパフォーマンスがあがるのか
2012年にGoogleが調査を行ったプロジェクトアリストテレス。この調査からチーム生産性を向上させる5つの柱が明示され、この中で最も重要なのが「心理的安全性」でした。なお心理安全とは、決して和気あいあいのぬるま湯チームを指すわけではないことが、本書を読むと理解できます。本書では行動科学をベースに心理的安全性がなぜ必要なのか・どうやればつくれるのかを解説してくれています。なんでも言ってねと伝えてもメンバーが積極的に発言してくれない。チームが指示待ち状態になっている。そんな時はこの本を手に取ることをおすすめします。何気ない習慣がパフォーマンスをさげている原因だったと気がつくかもしれません。
心理的安全性について知見を深める
心理的安全性について事例をもとにさらに深めたい、エビデンスも求めたい方は「チームが機能するとはどういうことか(著者:エイミー・C・エドモンドソン氏)」がおすすめです。
明日からチームに活かせる!実践におすすめの本
より実践的な内容を知りたい方には「急成長を導くマネージャーの型(著者:長村 禎庸 氏)」がおすすめです。著者のベンチャーマネジメント経験に基づく実践的な内容がまとまった1冊になっています。個人の感性に頼らずに、成果を出すためのマネジメントの型(フレームワーク)が網羅されています。方法論はとても合理的なのに、きちんと人の感情を重視する心に寄り添っている点がユニークな1冊です。経験則でチームやメンバーをマネジメントしている方には特におすすめです。興味がある方は、著者のnote【スライド約300枚】ベンチャーマネージャーのマニュアルもぜひ読んでみてください。無料でここまで公開していいのかというレベルでまとまっています。
時代に合わせどう変化すればいいのか_ヒントになる本
コロナ以降組織がどうかわっていくのか、時代にフィットした組織にするには何をすればいいのか。そんな課題を感じていたら「だから僕たちは、組織を変えていける(著者:斉藤徹氏)」がおすすめです。図解がとてもわかりやすく、はじめて組織論を考え始めたメンバーにも読みやすい1冊です。今までのやり方では組織をまとめることが難しいと感じている方におすすめ。
最新トレンドを知るのにおすすめの本
マネジメントの知識をアップデートするのにおすすめなのが「人材マネジメント用語図鑑本(著者:伊達 洋駆氏 安藤 健氏)」ややこしい最新の専門用語を解説と共にをまとめた資料集です。
なお本書は、あくまで図解なので実例や施策は記載していません。カタカナ使ってなんとなく安心しないように目を通しておきたい1冊です。
今回のおすすめした本以外にもバイブルになりうる本はあります。経験者の知見を参考にすることで、自分たちにあったチーム運営を早い段階でつかめるかもしれません。ぜひご紹介した本を手に取り自身の組織に活かしてみてください。(画像出典:各サイトより)